2010-11-02

COCO CHANEL

COCO CHANEL(2009)

★★★★☆(新しい女性のスタイルを確立したシャネルの革命に圧巻。)
イタリア/フランス/アメリカ (135分)
監督:クリスチャン・デュゲイ
CAST:シャーリー・マクレーン、マルコム・マクダウェル、バブルボラ・ボローヴァ

アメリで人気を博したオドレイ・トトゥ主役の「ココ・アヴァン・シャネル」が
ストーリーはイマイチというレビューを見かけたので、映像美だけだったらDVDでいいやと思って
シャーリー・マクレーンの「ココ・シャネル」を観にル・シネマへ。

企業が盛り上がっていた最中、従業員のストライキが起き一部店舗を残し撤退する。
第二次大戦が終結し、15年の空白からコレクションへ復帰するココ・シャネル(シャーリー・マクレーン)。
孤児の頃から成功するまでの回想と現実との交差という流れ。
8月末にテレビでココ・シャネルの生涯をドラマにした特集を見たおかげで予習できたけど、
15年の空白については知らなかったら理解しにくいと思う。

丁寧にストーリーが作られていて、135分という長さなんだけど全然退屈することなかった。
2時間もある映画観るときはラストまであと何分か途中でちょいちょい時計見ちゃうんだけどそんなことせず最後まで観れた。

ココ・シャネルのイメージとしてシャーリー・マクレーンはぴったり。
ココの若いころの役をバブルボラ・ボローヴァが演じていたのだけど、ツンとした鼻と目力やオーラから誰にも媚びないストイックな信念が表れていた。
それでいて恋人たちと過ごす日々の中で見せるかわいらしさが、ココ(子猫の名前)という名前の通りのようだった。
それから男装して馬乗りこなしちゃうはつらつな姿はジョルジュ・サンドのようですね。




最初の恋人エチエンヌの持つ別荘、秋冬のシャンティイを思わせて懐かしくなった。。。
あの枯葉の絨毯。。。もう一度行きたい美しい町、すてきな人に出会った思い出深い町。
エチエンヌの毎日花を贈ったりお姫様だっこをしたり別荘で二人きりで甘い日々を送りたいとか
魅力的な女性にふらついたり、まさに典型的なフランス人男性なのからしらね。
毎日お花贈り続けるって発言ステキすぎて惚れた。
そういえば2月にフランス行ったときにちょうどバレンタインデーの時期で、プレゼントされたであろう花一輪が女の子のバッグからのぞかせている様子をよく見かけました。

一方ボーイ・カペル、上昇志向のあるイギリス人男性。
ココの仕事に私情を入れたくない、自立できるまで結婚しない、というストイックさは男前や~。
ココを恋人だから甘やかすんじゃなくて、一人の尊敬する女性として立派になってもらいたかったからなんだよね。
結婚の先送りのために偶然にも起こってしまった事故の前に交わした電話での約束、
このシーン、お互い譲れなかったプライドや立場を取っ払って正直になれた瞬間だった。うるうるっときたよ。

ボーイ・カペルかっこいいです。。。

観始めて違和感を感じました。なんだろうなんかしっくりこないなぁと。
それはフランス語でなかったから。
アメリカ制作の映画なだけに英語なんです。
雰囲気が足りなかったかなぁ。

コレクションの様子は思いのほか地味だった。
現代のファッションショーがパフォーマンスに富みすぎてのギャップがあるんだろうけど。
観終わって感じたのは題名のとおりココ・シャネルの革命の過程(ドキュメンタリー)をシンプルに描いたものだったから、色や飾りは期待しないほうがいいみたい。

着飾るものはいらない。できるだけシンプルに。
静止するときも、動くときも、身につける本人の美しさが栄えるためのファッション。
エレガントは何かを考えさせられました。

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